施設概要
人吉温泉 しらさぎ荘

屋号 人吉温泉しらさぎ荘
所在地 熊本県人吉市下林町2647-2
電話番号 0966-22-3420 (受付時間10:00-18:00)
客室/収容人数 5室/20名
入浴設備 内湯大浴場(男女各1)、離れ内湯(2)、家族湯(2)
チェックイン 午後4時
チェックアウト 午前10時
インターネット 全室無料Wi–Fi
駐車場 15台
バリアフリー 客室までの通路に段差があります
自販機 あり
お支払方法 現金またはクレジットカード(Visa、MasterCard、JCBがご利用いただけます)

・ペット同伴不可
・全室禁煙(喫煙コーナー有)
・夕食の開始時間-18:00又18:30/朝食開始時間-8:00又8:30
・本館ご宿泊のお客様の門限は22:30です(正面玄関が自動ロックされます)
・本館2階客室に内湯は備えてありません(1階家族湯あり)
・食物アレルギー、生もの、川魚が苦手な方は事前にお知らせください(当日変更対応不可)
・小学生未満のお子様のご宿泊につきましては、お電話にてご相談ください

お一人様でのご宿泊・お食事について
現在、当館におけるお一人様でのご宿泊は、本館客室「杜鵑草」の素泊まりプランのみのご案内とさせていただいております。
なお、お食事につきましては、当日のご予約状況や館内の運営状況により、ご案内可能な場合に限り、オプションとして追加で承ることがございます。
その際は、ご宿泊日から起算して1週間前〜前日までの間に、当館よりお客様へ個別にご連絡を差し上げ、お食事の可否をご案内いたします。
上記をあらかじめご了承のうえ、メールにてお問い合わせ・ご予約を承っております。
■ メール:info@shirasagisou.jp
しらさぎ荘のバリアフリー対応について

人吉温泉しらさぎ荘では、
ご高齢の方やお身体に不安のある方、小さなお子様連れのお客様など、
すべてのお客様に安心してお過ごしいただけるよう、
スタッフによる「心のバリアフリー」を大切にしたおもてなしに取り組んでおります。
当館は歴史ある建物のため、館内には段差や階段のある箇所が多く、
構造上、車椅子でのご利用には対応しておりません。
しかしながら、ご利用に際してご不安のある場合には、
事前のご案内やスタッフによるお手伝いなど、
できる限りのサポートをさせていただいております。
どうぞお気軽にご相談ください。


【館内について】

・館内には一部段差や階段がございます
・ご到着時にはスタッフが客室までご案内いたします
・館内の移動にご不安がある場合はお手伝いいたします

【お食事について】

・椅子席でのお食事のご案内が可能です
・お食事の量や提供のペースなど、体調に合わせて調整いたします

【入浴について】

・シャワーチェアの貸し出しが可能です
・ご希望に応じて家族湯をご案内いたします

【ご不安な点がある場合】

お身体の状況やご不安な点がございましたら、
ご予約時またはご到着時にどうぞお気軽にお申し付けください。

お客様お一人おひとりに寄り添いながら、
安心してお過ごしいただけるよう努めております。



皆様のご来館を心よりお待ちしております。

あめにわ

自然と調和し水と生きるおもてなし
雨庭のある宿。

しらさぎ荘は、令和7年に熊本県より「雨庭認定お
よび景観賞」をいただき ました。令和二年七月の豪
雨災害により全壊し、令和再建した際、自然がつく
る治水の仕組みに注目し、球磨川への負担を少しで
も減らすよう工夫した、当館の雨庭をご紹介します。

雨庭 雨庭

令和2年7月豪雨と再建への想い
雨庭が生まれた背景。

しらさぎ荘は、創業大正8年、100年以上の歴史を持つ旅館です。
しかし令和2年7月の豪雨災害により、建物は約4メートル50センチの浸水を受け、全壊いたしました。

それまでの思い出や形が一瞬で流され、心が追いつかない日々でした。
それでも多くの方々の励ましをいただき、「もう一度、人吉に灯りをともしたい」
との思いで再建を決意しました。

そして、ただ元に戻すのではなく——
自然と共に生きる宿を目指したいという想いが、次第に強くなっていきました。
雨庭

自然の流れを生かした庭に
流域治水との出会い、
そして雨庭へ。

再建の最中、熊本県立大学の島谷幸宏先生より「流域治水」という考え方を学ぶ機会がありました。
「川の水をせき止めるのではなく、まち全体でゆるやかに受け止める」というその考え方は、
実際に被災を経験した私共にとって、とても心に響くものでした。

「できるだけ雨を地中に戻すように」「自然の流れを生かした庭に」と思いながら設計を進めていました。

けれどもその時はまだ、それが“雨庭”というものだとは意識していませんでした。

そして再建を終えたあと、島谷先生がしらさぎ荘をご訪問くださり、庭をご覧になったときに、こうおっしゃいました。
「ここは、もう立派な雨庭になっていますね。」
その一言で、自分たちが自然と行っていたことが、まさに流域治水の考え方そのものだったのだと気づきました。
そのご縁をきっかけに、私たちは正式に雨庭認定の申請を行いました。
雨庭

雨庭の働き
自然がつくる治水の仕組み

約35㎡の庭園の中央に地面を素掘りし、川底にモルタル、川砂利を敷きこんだ小川を設けました。
普段は少量の地下水を流し、自然を感じられる景観に配慮すると共に、
雨量が増えたときは側面から溢れた雨水が地下に浸透できるようにしています。

短時間に大量の雨が降った場合でも、排水路へ一気に流さず、
庭がクッションの役割を果たすことで、球磨川への負担を少しでも減らすよう工夫しています。

専門的な設備というよりも、自然の力を信じて「水が還る場所」をつくる—
そんな考え方で生まれた庭です。
雨庭

災害を乗り越えた宿の象徴として
湧水池とのつながり

当館雨庭の平面図です。
赤やじるしの部分は、本館の雨どいと、雨庭の接続部分を示しています。

当館の雨庭は、本館屋根に受ける雨水を、球磨川につながる水路に直接排水せず、
雨どい4本を通して雨庭に接続し雨水を地中に浸透させています。

雨庭の中央を少し掘り下げ、川砂利と自然石を敷き、周囲には季節の植物を植えています。

晴れた日には静けさの中に風が通り、雨の日には水の流れが現れます。
訪れたお客様からは、「水の音に癒される」「雨の日が楽しみになりました」
といったお声をいただいております。

この庭は、災害を乗り越えた宿の象徴であり、
“自然の息づかいを感じるおもてなし”として、今では欠かせない存在になっています。
雨庭

サステナブルの取り組み
水と生きる、おもてなし

そして当館の南側には、熊本県平成の名水百選に選ばれた湧水池があります。
先祖代々、そして地域の方々が昔から大切に守り続けてこられた湧水です。
その湧水に感謝し、また貴重な水源保護の為、雨水のしみ込みを考慮して、
駐車場の舗装も必要最小限にとどめ、その他は緑地帯や砕石敷きとしています。

雨水が自然の力で地中にしみ込み、また地下水を育てていく——
当館はそんな「循環の仕組み」を意識しています。
またこの発想は、雨庭にも通じています。
水を排除せず、水と共に生きる。
それが、災害を経験した私たちの新しい暮らし方の原点です。
雨庭

人吉の風景の一部として
水と共に生きる宿へ

この雨庭プロジェクトは、設計事務所様、施工会社様、造園会社様、
そして熊本県立大学島谷先生とそのチームの皆さまをはじめ、多くの地域の方々のご協力で実現しました。
心より感謝申し上げます。

被災した経験を、悲しみの記憶で終わらせるのではなく、
次の災害を少しでも減らす学びへと変えていく—。
人吉温泉しらさぎ荘の雨庭が、その一つのきっかけになれば嬉しく思います。

これからも、水と共に生きる宿として、人吉の風景の一部であり続けたいと思います。

ご予約

専用予約フォームまたは
お電話にて承ります。

tel. 0966-22-3420